タイ留学24日目

カンペンセン最終週に入りました。

今週は牛の病院見学です。6人中4人の自転車がパンクしたので王子のお迎えです。8時半に集合して先生の説明を受けます。今日の先生はところどころ日本語の単語を話したがります。グループを3つに分け、1つは残って手術などを見学、残りは往診についていきます。今週はお兄さんとミュウと同じ班です。今日は病院に残ることになりました。

残るグループはその先生が担当で、入院している家畜についても説明します。一匹は山羊。精巣が腫れて入院、手術しようとしたら繊細なので死にかけてしまい、翌日ようやく精巣を摘出したものの、今度は肺炎になったらしいです。

もう一匹は牛です。去勢手術のような手術をしたそうです。先生は自分の股間を指して「おとこ」と言いながら説明してくれたのでなんか面白かったです。「おとこ」を途中で切って横につなげ、雌の発情がわかるけど機能しないようにしたんだそうです。ち〇ち〇って単語教えようかしら。

午前中はそれらの観察、山羊を見て聴診したり採血したりしました。立派な角の山羊でうっかりするとすぐ角を向けてきます。採血はお兄さんがしましたが苦戦していました。いかにも苦手そうな人なので…山羊はいろいろと調べましたが「おとこ」を細工した牛は早々に退院してしまいました。

代わりに釣り針を飲んだ牛が運ばれてきます。磁石を口から突っ込んで取り出そうと苦戦しているところを眺め、昼食にしました。

昼食は学内のステーキ屋さんにしました。最後の週なので遠慮しなくていいかなあとちょっと高いけどどう?と言われたので行くことにしました。ミュウのバイクに乗せてもらいます。ミュウは結構飛ばします。マッシュルームソースのステーキを頼みました。感動です。

戻ると釣り針の牛をまだ人が囲んでいました。いったん待機室に行ったもののまたすぐ外に呼び出されました。新しい患畜です。膣脱でした。あそこからあそこが飛び出して真っ赤なボール状のものがくっついていてなかなかにグロでした。見た目の割に命にかかわることは少ないものの繰り返しやすいらしいです。獣医さんたちで飛び出した部分を押し込んでいます。牛は押し込むと痛いのか強烈なキックをかまし、入りかけていたのが全部戻ってしまいました。何とか押し込んで検査をさせてもらいました。体温とか採血とか。私も採血したいなー。

後からわかったのですが彼女、ブルセラ陽性らしいです。日本じゃ家畜法定伝染病です。人間にも移ります。大変じゃん。ほ

そのあとで先生から今日の症例を解説してもらいました。先生はなぜか胎児のところは全部日本語で「こども」と言います。図を書いたりして説明してくれました。

そのあとは象を見ました。弱っているからと毎日手当にくるらしい。御年85歳。象の花子もびっくりです。弱っているらしいですが、これといって具合悪そうには見えずずっと耳をぱたぱたしていました。

夕食はMKレストランというしゃぶしゃぶのお店です。少し待たされたので待望のサンダルを買いました。
スライスの肉が出てきて日本と同じにしゃぶしゃぶします。ほかにも豚を揚げたのとか練り物に海苔を巻いたのとかいろいろありました。

今日もさわやか理系くんが来ていました。眼鏡をかけて頭がキレそうな感じですが、そこそこ遊びにもついてきそうな雰囲気があります。聞いてみるとAグループ(隣のグループ)らしいです。なんでもAグループはリーダー的な2人が強く、ミーティングや勉強会をやりたがるんだそうです。周りもがり勉風ですが、そこまで付き合わされるのは乗り気でないのも多くて、留学生陣がやりすぎ!と言っているのには歓迎らしい。
向こうもいろいろあるんですね。

今日はいろいろ見たよ!というとじゃあ症例検討しなきゃな!といったり、Aグループのミーティングをおちょくりまくります。理系くんは楽しそうに笑っていましたが、「君らは2週間だけど俺は1年なんだよね…」と嫌味もなくさわやかに嘆いていました。