良いお知らせです。卵巣に!触れました!
今日は午前は実習で、午後は課題のための時間でした。
午前中は直腸検査の練習をタイ人に混ざってやったわけです。
やりやすい牛を例の茶髪お兄さんが貸してくれて、手を入れてすぐの子宮頸管から横を適当に探ると、ありました!かなり大きいやつです。
実は簡単に触れた子に全部ガイドしてもらったり先生と2本手を入れたりして無理に卵巣をつかんだことはあるので感触はわかるんです。そこにたどりつく過程は自分で悟らないとつかめないのですけど。
最初につかめたのはかなり簡単な個体でしたが、一度確信するとほかの牛もまずまずできるもので午前中は狂喜して直検していました。どうかしています。
獣医学生に告ぐ直検のコツ!みたいのはあとでわかったような顔してきちんとまとめるとして、とりあえず覚書。まず、一度自力で卵巣にたどり着くことが必須だと感じました。やりやすい牛なら子宮頸管も子宮核もすっとばして適当に探っても掴めます。適当につかんでも一度たどり着けば他の牛で探すときにもカンが効いてきます。そこは運次第。
基本に忠実にするならば子宮角をしっかりつかむことです。なんて偉そうに言っていますが今日悟りました。手を入れるとすぐのところにある固い物体、子宮頸管の先に子宮角があります。胃や腸の塊か?と思うくらいしっかりしていて巻いている感じのなんらかの物体です。まさにhornという単語がぴったり来ます。こいつを思い切って腸壁の上から、かき出して引きずり上げます。この思い切りが足りなかった。のか。
これをつかんでしまえば意外と近くに卵巣があります。卵巣は楕円の手の中に収まる豆状の物体です。卵巣は大きさはまちまち、位置も個体差がものすごいです。ものによっては前述のとおり、頸管を探している時点で手の中に滑り込んできます。小さくないものなら子宮角をがっつり握って周りを探ればだいたいありそうです。
小さいほうはまだ悟っていませんので。握れないこともあります(小声)
というわけで今わかってもいつ使うやらわからんスキルを身に着けてしまいました。日本の牧場で1週間、NOSAIで2回、ノンポーで2回練習させてもらってもできなかったので。かなり苦労しました。日本でしか実習しなくてもタイでしか実習しなくてもたぶん卵巣をつかめるようにならなかったでしょう。そんなにつかみたいか、卵巣。普通は2,3回でできます。
卵巣をつかんでどうするかというと性周期を把握するためのものであり、卵巣をぐにゃぐにゃして表面の凸凹を確認します。それで黄体とか卵胞とか表に書き込むという作業をしていました。
お昼はこのあたりで有名なアヒルの乗ったご飯に連れて行ってもらいました。車を運転してくれたのは昨日もいたタイ人の男子学生でいかにも育ちのよさそうな、実家が富豪だったりしそうな感じです。偏見ですが。穏やかそうな雰囲気の中に左右対称に整った顔立ちが周りを制圧するオーラを放っています。王子と呼ぶことにしましょう。
ご飯はアヒル肉カオマンガイという感じで、添えてある野菜も美味しかったです。もう一人、女性がお店で合流して、その人が日本語を覚えたがるので楽しかったです。日本のアニメにもすごく詳しいようでした。
帰りも王子が学校の牧場まで送ってくれました。王子は日本人だけのところにいると良くしゃべります。「寮は大学から5分で行けるんだけどね、僕は毎日学校に車で行くんだ。バイクで行くと暑くて嫌だから」。自家用車通学、なお日本車。ほんとにボンボンじゃん。
午後は例のデータ集めのための時間です。午前で実習を済ませて午後を丸ごと課題にあげちゃうってすごい授業時間の使い方ですね。データベースがタイ語だったのでデータの抽出には入れずなかなか蚊帳の外ではありました。なんかの役には立ちたいんだけどなあ。英語もスムーズに伝わらんし。あ、でも最初よりしゃべれるというか、しゃべる機会は与えられつつあります。意思疎通は相変わらず難しいです。
今日も夕飯は2人だったので、件のタイ人と再び三人乗りで近くのお店に行きました。遅ればせながら彼はとりあえずジョンと呼ぶことにします。ちょっとおしゃれな内装の小さなレストランでなぜか外で調理して運んできます。チキンがほぼ照り焼きだったり炒めたそうめんみたいのが出てきたり、日本風なところがありました。メニューはだいたい正統派というよりは創作気味のタイ料理でした。
帰りに雑貨屋さんにより、もう一人が封筒と便箋を買って私はノートを買いました。自習用です。ベッドにノートを置くことで一定の強制力を狙います。そしてココアミントのタピオカを購入しました。チョコミント風タピオカであることを期待します。
今日のお財布事情です。昼が50バーツ、夜が100バーツ。ノート2冊56バーツ。コンビニで26バーツ。タピオカが30バーツ。ものすごい出費です。
明日は歓迎会らしいです。夕食代が浮くといいなあ。