タイ留学三日目。無名氏と言えば三日坊主、三日坊主と言えば無名氏です。
今日は実習開始です。はじめはWILD ANIMAL SESSIONということで最初の一週間は野生動物関連の実習です。
さて今日は9時15分集合、学内にあるゾウの診察をする場所に向かいます。残念ながら今日は治療中の象はいませんでした。今日いなければそのうち入ったときに見に来てよいといわれているので後日に期待しましょう。
象の治療をする作業場のような空間の片隅に部屋があり、午前中はそこで講義を受けました。ほぼ象について。アフリカゾウとアジアゾウの違いとか、消化器官の仕組みとか。象は大量に食べるものの消化効率が悪く牛の66%に対し44%くらいしか消化できないのだとか。象は幼少期に消化器が未熟で糞を食べる時期があるとか。興味はあったのですが、冷房と外ののどかで静かな様子が快適で途中で意識がなくなりました。
お昼は学内の食堂で滞在3日で2回目のカオマンガイ。正直タイ独特の香辛料に少し食傷気味なのですがこの鶏ご飯はいくらでも食べられます。
午後はまた、同じ先生に同行して学内で野鳥の世話をしている場所を見せてもらいました。ここでは事故にあった野鳥を保護して自然に返しているそうです。主にワシやタカ、フクロウがいました。一羽ずつ収容されているところと、飛ぶ練習をするために止まり木が渡してあるケージがありました。治ってくるとこのケージに入れて練習をさせるのだが、なかなか大変なのか、止まれずに往復する鳥や地面に滑り落ちる鳥もいました。
そして野鳥を診療している先生にも会わせてもらいました。診療所には年に80~100羽もの野鳥が来るのだとか。ここで保護している鳥にはほとんど絶滅したようなのもいるそうです。
それから今度はconservation medicineという分野の講義です。あまり深くというわけではなく、イントロダクションといった感じでした。日本語に訳せない分野だしね。人と動物と環境の関係について、たとえば焼き畑農業のこととか、牛や象にヒトの結核が移る話とか、そんな感じでした。この講義で印象に残ったのは、タイではそうなのか、この先生の特色なのかわかりませんが、大量に論文紹介があることです。教える事実とセットで根拠となる論文を示すのです。(本文までは深入りしませんが…)なかなか日本では見ないなあと思った次第です。
15時30分には講義が終わり、16時から手続きがあったのですが、雨季のせいで午後2時ごろからひどく雨が降ってきました。雨季は梅雨のように一日中降るのではなくて、ちょうど東京のゲリラ豪雨のように突然大雨が降ってきます。こちらは夕立より長く2~3時間は続きます。結局雨の中事務へ行って手続きを済ませ、買い物をしていったん寮へ。
夕食は例のタイ人学生氏がミーティングで来られないというので学内のナイトマーケットへ行きました。今回は串のソーセージと麺をオムライスにつつんだようなものを食べました。同期の一部は自分からおなかを壊しに行き始めたので謎です。あえて氷とか食ってます。明日は動物園なのでおなか壊したくないんですが。ググってみたら食べてはいけないもの、氷、生野菜、変な水、屋台飯。まず夕飯が屋台飯です。せめて整腸剤を追加しておきます。
タイに来て食べ物にあたることをウェルカムシャワーというらしいですね。1週間の旅行とかなら壊さずにやり過ごすのが良いんでしょうが、3か月だとどこかで当たるだろうというあきらめ感があります。せめて何もないときに起こしてほしいです。
明日は動物園です。バンコクに行くそうです。